あなたは人に話しかけるのが好きですか?

書店に並んでいるコミュニケーションの本の多くは、「会話が上手だと思わせる」とか「言葉で相手をコントロールする」など、心理的にも技術的にも難しい内容ばかりです。そのような本を読むたびに、私はいつも「いやいや、それは違う。会話上手になると嫌われる」「コントロールしようとすると信用されなくなる」と。
あなたは人に話しかけるのが好きですか? それとも、人から話しかけられるのが好きですか? ほとんどの人は後者を選びますが、それは当然のことです。誰かに話しかけるときは、相手の反応が気になるものです。…… 誰かに話しかけるとき、あなたは相手が自分と話したいと思ってくれていることに喜びを感じます。
木多崇将が長年、コミュニケーションの相談に乗ってきた方は、まさにそのタイプでした。彼は、「話し方の本を5冊も読み、セミナーにも参加したのに、クライアントや同僚との会話がなかなか弾まないんです。私のどこがいけないの?と私に相談してきました。
わずか10分ほどの会話で、その理由がわかりました。彼は、「会話がうまいと思われたい」「そう思われたい」という気持ちが強く、説明が長くなったり、反応を誘うような話し方をする傾向がありました。喋れば喋るほど、相手のテンションも自分の好感度も下がっていく。もちろん、彼の性格が悪いわけではなく、勉強の方向性が間違っていただけなのだが。
木多崇将「人に好かれる会話術」